RaspbianにXBMCを導入したときの設定まとめ

先日、Raspberry Piを入手したので、テレビにHDMIで繋いでメディアセンターにしてみることにした。

メディアセンターにはXBMCというのを使うことにしたのだけど、その形態がいろいろある。Raspberry Piをメディアセンター専用とするのであれば、単体で動作するOpenELECというのをSDカードにddすればいい。今回は、PiをNASサーバとしても使いたかったので、まずRaspbianを入れて、その上にXBMCをインストールすることにした。

XBMCはこちらのサイトを参考に、ビルド済みのものをインストールする。
以下の設定は、記事を書いている時点での最新版12.2(Frodo)で適用したもの。

インストールが完了すれば、コンソールでxbmcと入力することでXBMCがテレビ画面に表示される。また、操作はリモコンを通じて行うことができる(利用している機器がCECに対応している場合)。しかし、そのままだと動画を再生することができなかった。これは、ビデオメモリの割り当てが64MBだったのが原因で、raspi-configからmemory_splitを128に設定することで映るようになった。

また、デフォルトの設定ではメニュー画面で何もしてない状態でもCPU消費率が60-80%程度もあった。基本的にXBMCは立ち上げっぱなしにしておきたいので、これはちょっと困る。PiはNASサーバとしても使いたいし。この問題は、Settings - System - Video output - Vertical blank syncをAlways enabledとすることで、20%程度のCPU消費率になったので、いちおう許容できる感じになった。ちなみに、advancedsettings.xmlのalgorithmdirtyregionsを変更する方法は、試してみたけどうまくいかなかった。

(2013-06-06追記)
Raspberry Piで動作するXBMCは、そのままだとMPEG-2(DVD)やVC-1(WMV)といったコーデックの動画を再生できない。
しかし、Raspberry Pi Storeからライセンスを購入して設定することで、これらのコーデックのハードウェアデコード機能が有効化され、対応する動画が再生できるようになる。
この設定には、ライセンスを購入してメールで送られてきたキーを、/boot/config.txtに加えればいい。